日本は戦えるか。

とりあえず仕事あがりっす(10:00〜19:00)、今日も暇でしたね。


こんな話が出てるようですね。

 額賀福志郎防衛庁長官は9日、北朝鮮弾道ミサイル発射を受け、ミサイル基地への攻撃について「独立国として憲法の範囲内で国民を守るために限定的な能力を持つのは当然」と述べ、自衛隊が敵地への攻撃能力を持つことを議論すべきだとの考えを示した。東京都内で記者団に語った。
 ただ、「こういう事態が起こってすぐに結論を出すべきものではなく、与党の中でよく議論してもらいたい」とも語り、慎重に検討すべきだとの認識を示した。また、「現状では日米同盟があり役割分担をしている。敵地への攻撃は米軍が行う」と説明した。
 麻生太郎外相も同日、NHKの番組で「今の状況を考えた場合、国民の安全を守るためには(自衛権の範囲内でのミサイル基地攻撃は)間違いなく正しい」と語った。
 政府は56年、当時の鳩山一郎内閣が「我が国に対して急迫不正の侵害が行われ、他に手段がない場合、必要最小限度の措置を取ること、例えば誘導弾等の基地をたたくことは自衛の範囲で可能」との政府見解を出しており、額賀長官と麻生外相の発言は、これに沿ったものだ。【古本陽荘】


 安倍晋三官房長官は10日午前の記者会見で「日米同盟で盾(日本)と矛(米国)という役割分担があるなかにおいて、こうした理論をまとめていく必要がある」と話した。
 (毎日新聞より)

まっ、独立国家の国防担当閣僚としては、ごく当たり前の反応でしょう。
ただ本気で言ってるんですか?日本がホントにそんなコトが出来るとでも?


ちょっと考えてみましょう♪敵国のミサイル基地を叩くのがどれぐらい大変か。
まず想定される手段です。


  1.遠距離(日本国内)からのミサイル攻撃→要は日本もノドン(もっと性能いいけどね)を所有する、又は潜水艦発射型の弾道弾を開発。これはH-2ロケットの技術を使えばそんなに難しくはないでしょう(北朝鮮製ミサイルの電子パーツは日本製という噂ですし)
  2.中距離(海上など)からのミサイル攻撃→いわゆる巡航ミサイル(たぶんトマホークでしょう)を導入。これもアメリカから高い価格で購入すればすみます。さらにイージス艦は改良すればすぐ巡航ミサイルが搭載できます。
  3.短距離からのミサイル&爆弾攻撃→空爆です。さてどの航空機使おうか・・・F-2ですか?後はF-4EJ改も使えるか、F-1は引退だしな。どっちにしろ空中給油しないと往復出来ない?ってかピンポイント爆撃するにしても何機あったらいいかな?爆撃機持ってないんだよね、日本って。北朝鮮も1950〜60年代の迎撃システムで必死に反撃するだろから、何機か撃墜されるかも・・・。いっそのことP-3Cでも改造してみっか(笑)
  4.特殊部隊による急襲・破壊→あれ?自衛隊に特殊部隊ってあったけ・・・特殊作戦群とか出来たかぁ。第1空挺団にも頑張ってもらいましょう。でもどうやって北朝鮮に上陸するんかな?C-130H?C-1の後継機?おおすみ輸送艦?どっちにせよ激しい抵抗は予想されるわけで双方戦死者が出ることは確実でしょう。
  5.一般兵力による攻撃・破壊→これって・・・全面戦争?ですかね???


まだまだあるでしょけどざっくっとこんな感じで(実際の作戦は1〜5までを状況に応じて組み合わせ使うわけで)。そもそもどんな形であれ攻撃するためには基地がどこにどれくらいあるかがわかってなければ攻撃出来ません(アメリカがぜ〜んぶ情報くれるというなら話は別ですが)。やっと偵察衛星を打ち上げたような国ですよ、まともな対外情報機関(スパイ機関)もないような国ですよ、それでも攻撃するって言うんですか?


ホントにやるって言うなら賛成しますよ。無駄な公共事業はやめて、くだらない特殊法人なんかみんな解散して、アジア諸国(特に韓国と中国)に何言われようと耐えて、それで防衛関係費をガッツリ増額します!!それ位の根性と信念持って国民の生命と財産を守るため自衛隊を整備するんです!!さらに自衛隊員の方には国民の為に死を覚悟して戦ってもらいます、国民の皆さんはそんな彼らを誇りに思いましょう。
今の日本の政治家にこんなコトが出来ると思えないっす(世界的にみたら結構普通なコトなんですけど・・・自国の誇りと名誉の為に、愛する者ために、国民は戦う)。


お金だって半端じゃないくらいかかるわけですよ。今のミサイル防衛(MD)ですら高いだの言ってるような国っすよ。北朝鮮のミサイルがホントに脅威と思うなら、とっととMD体制確立して、先日も書きましたが都会だけじゃなくて地方へも整備の網を広げるべきじゃないんですか?(たとえMDが万能じゃないとしても)あと余裕があるなら情報収集能力のさらなる向上を目指すべきじゃないっすか?


決して、敵地攻撃能力を保有するな、なんていう気はないですが、これって北朝鮮がミサイル実験した位のことで流されて言い出すことじゃなくて、今後の国防をどうするのか?日常から政治家や防衛庁はしっかり検討して、中期防や防衛大綱のようなものに反映して10年、20年、30年単位で整備していく力だと思うのは僕だけですか?


この話が出てくる度に出てくる「56年の鳩山内閣の政府見解」ですが、あの時代と今じゃ状況が違いすぎます。あの時代は米ソ冷戦の最中、日本に飛んでくるだろう誘導弾と言えばソ連製の物だけ、ソ連が日本にミサイル打ち込むってコトは=アメリカと戦争するってコトで、アメリカとソ連が戦争したら日本なんて出る幕無いわけで・・・ということは実際日本がソ連にミサイル打ってソ連のミサイル基地を攻撃するなんってコトは無い訳で、だからあんな勝手な政府見解が出せたんです。見解の内容自体たごくごく一般的なものと思いますが・・・ね。


ってか眠い。。。。。。。。では、お休みなさい☆