宮澤喜一 元・首相死去


ということで先ずはご冥福をお祈り申し上げます。


このニュースを聞いて改めて経歴など見てみましたが・・・すごい人なんだね。
残っている印象としてはおじいちゃんな感じの総理大臣だった(1991年11月〜1993年8月)、総理経験者だったのにその後大蔵大臣(財務大臣)になった(1998年8月〜2001年4月)・・・って感じくらい。もちろん一番大きく残ってるのは1993年6月に衆議院を解散してその結果、1955年から続いて来た自民党社会党によるいわゆる「55年体制」を崩した事でしょう。それから既に10年以上が経つのですがこの事によって日本の政治が変わったともいえるし、結局、与党と野党の組み合わせゲームをしてるだけで日本の政治は停滞したままだとする評価もあります。歴史にifは無いのでどっちがよかったという議論はしませんが、あの1993年の6〜8月の動きというのは当時中学生だったオイラにも非常にドラスティックで「政治ってこんな風に変わるんだ」って思ってたなぁと思い出しました。
こう考えると今の民主党の皆さんは宮沢さんに足を向けて寝られませんね(笑)


経歴をみて宮沢さんが「ハト派」だったのはなんとなく納得いきました。
1945年、日本が第二次世界大戦(太平洋戦争・大東亜戦争・・・まぁ呼び方は色々ありますが)負け、ポツダム宣言を受諾し、降伏文書に署名をし、GHQ連合国軍総司令部)のもと間接統治を受け、1951年のサンフランシスコ講和会議での講和条約調印を経て1952年に再び国の主権を回復するとう流れをずっと見て来て、特に講話会議では随行員として現地に行った・・・だからどれだけ占領され独立を勝ち取ることが大変なのか身を以て感じたんだろうなと思いました。


さらに言うと講和会議の日本側出席者最後の生き残りだったようで・・・戦後も遠くなりにけりって感じですね。歴史の証人はどんどん失われていってますね・・・残念です。(←政治家としての評価とは別の意味で)